「食事量は多くないのに痩せない」
「糖質を減らしても体重が落ちない」
「運動しているのに効果が出にくい」
こうした悩みの背景として語られるのが
インスリン抵抗性です。
インスリン抵抗性は、
インスリンを「出しすぎている」問題ではなく、
インスリンが効きにくくなっている状態を指します。
この記事では、
- インスリン抵抗性とは何か
- なぜ太りやすく・痩せにくくなるのか
- 血糖値スパイクとの関係
- ダイエットでの正しい向き合い方
を、エビデンスベースで整理します。

60秒でわかるこの記事のポイント
- インスリン抵抗性=インスリンの「効き」が悪い状態
- 原因は糖質だけでなく生活習慣全体
- 血糖値スパイクと強く関連する
- インスリンを減らすだけでは改善しない
- 食事・運動・睡眠の総合調整が必要
インスリン抵抗性とは?簡単にいうと何?
インスリン抵抗性とは、
インスリンが分泌されているのに、
筋肉や肝臓でうまく作用しない状態
を指します。
その結果、
- 血糖値が下がりにくい
- さらに多くのインスリンが必要になる
という悪循環が起こります。
👉 問題は
インスリンの存在ではなく「効きの悪さ」
インスリン抵抗性があると痩せにくくなる理由
インスリン抵抗性が進むと、
- 血糖値が高めで推移
- インスリン分泌量が増えやすい
この状態では、
- 脂肪分解が進みにくい
- 空腹感が強くなりやすい
結果として、
「食べすぎていないのに痩せない」
という状況が生まれます。
インスリン抵抗性と血糖値スパイクの関係

インスリン抵抗性と
血糖値スパイクは密接に関係しています。
- 血糖値スパイクが頻発
→ インスリン分泌が増える
→ インスリン抵抗性が進む
また逆に、
- インスリン抵抗性がある
→ 血糖値が下がりにくい
→ 血糖値スパイクが起きやすい
👉 相互に悪循環
血糖値が乱れる仕組みや、
なぜ食欲や過食につながるのかは、
血糖値スパイクの記事で詳しく解説しています。
インスリン抵抗性の主な原因
インスリン抵抗性は
糖質の摂りすぎだけが原因ではありません。
主な要因
- 過剰なエネルギー摂取
- 内臓脂肪の蓄積
- 運動不足
- 睡眠不足
- 慢性的なストレス
👉 生活習慣全体の問題
糖質制限すればインスリン抵抗性は改善する?
短期的には
血糖値が安定しやすくなるケースもあります。
しかし、
- 極端な糖質制限
- 長期的なエネルギー不足
は、
- 筋肉量低下
- 代謝低下
につながる可能性があります。
👉 「糖質を敵にする」のは本質的解決ではない
インスリン抵抗性を改善するために重要なこと
① 血糖値スパイクを減らす
まずは
血糖値の乱高下を減らすことが最優先。
- 食事の組み合わせ
- 食後の軽い運動
が有効です。
② 筋肉量を維持・増加させる
筋肉は
最大の糖処理工場。
- 筋トレ
- 日常的な身体活動
は
インスリン感受性を高めます。
③ 睡眠とストレス管理
睡眠不足や慢性ストレスは、
- インスリン感受性を低下
- 食欲ホルモンを乱す
👉 ダイエットの盲点になりやすい要素
インスリン抵抗性が疑われる人の特徴
以下に当てはまる場合、
インスリン抵抗性が関与している可能性があります。
- 食事量を減らしても痩せない
- お腹周りに脂肪がつきやすい
- 食後に強い眠気が出る
- 空腹感が強い
※診断は医療行為なので、
気になる場合は医師に相談してください。
ダイエットでインスリン抵抗性をどう考えるべきか
重要なのは、
❌ インスリンを減らす
⭕ インスリンが効きやすい体を作る
そのために必要なのは、
- 食事内容
- 運動習慣
- 睡眠・生活リズム
👉 単一のテクニックでは解決しない

まとめ|インスリン抵抗性は「痩せない理由」のひとつ
- インスリン抵抗性=インスリンの効きが悪い状態
- 血糖値スパイクと相互に関係
- 糖質だけが原因ではない
- 生活習慣全体の見直しが必要
インスリン抵抗性を理解すると、
**「なぜうまくいかなかったのか」**が
ホルモン視点で説明できるようになります。
インスリンそのものの誤解については、
インスリンダイエットを整理した記事で解説しています。
参考文献
※1 Insulin resistance and metabolic health
※2 Insulin sensitivity and physical activity
※3 Glycemic variability and insulin resistance
免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、
医療行為・診断・治療を目的とするものではありません。
疾患が疑われる場合は医師・専門家にご相談ください。



