フォシーガとジャディアンスの違い|効果・副作用・費用をわかりやすく解説

SGLT2阻害剤の中でも特に使用頻度が高いのが フォシーガ(ダパグリフロジン)ジャディアンス(エンパグリフロジン) です。
どちらも「糖を尿から排出することで血糖値を下げ、体重を減らす」仕組みの薬ですが、得意分野やエビデンスに微妙な違いがあります。

「フォシーガとジャディアンスはどう違うの?」「どっちを選ぶべき?」と悩む方のために、両者の効果・副作用・費用を比較して解説します。


目次

1分要約

  • フォシーガ:糖尿病・肥満だけでなく「心不全・腎臓病」に強いエビデンス。体重減少効果は2〜3kg程度。
  • ジャディアンス:特に「心血管イベントの死亡リスク低下」に強い。体重減少効果は同程度。
  • 副作用:どちらも尿路感染症・脱水・まれにケトアシドーシスに注意。
  • 費用目安:自由診療で月7,000〜15,000円程度(クリニックにより差)。
  • まとめ:糖尿病+心不全・腎臓病ならフォシーガ、心血管リスクが高い人はジャディアンスが有力。

作用機序(共通点)

どちらも SGLT2阻害剤 に分類されます。

SGLT2(ナトリウム・グルコース共輸送体2)とは?
腎臓でブドウ糖を再吸収する仕組み。
SGLT2阻害剤はこれをブロックし、余分な糖を尿から排出することで血糖値を下げ、体重を減らします。

👉 基本の仕組みは同じですが、臨床試験の結果や適応症に違いがあります。


フォシーガの特徴

  • 有効成分:ダパグリフロジン
  • 主な強み
    • 糖尿病治療薬として広く使われる
    • 慢性心不全・慢性腎臓病にも保険適用
    • 体重減少効果:平均2〜3kg(内臓脂肪減少も確認)
  • 副作用:尿路感染症・頻尿・脱水、まれにケトアシドーシス
  • 費用:保険適用で1か月数千円、自由診療なら1〜1.5万円程度

👉 「糖尿病+心不全 or 腎臓病」を抱える方に特にメリット大。


ジャディアンスの特徴

  • 有効成分:エンパグリフロジン
  • 主な強み
    • 心血管疾患の死亡リスクを減らす臨床試験結果あり(※1)
    • 糖尿病に加えて心不全にも使用される
    • 体重減少効果:フォシーガと同程度(平均2〜3kg)
  • 副作用:尿路感染症・脱水リスク、まれにケトアシドーシス
  • 費用:保険適用で1か月数千円、自由診療なら1〜1.5万円程度

👉 「糖尿病+心血管リスクが高い」人に選ばれることが多い。


主要ポイント比較表

項目フォシーガ(ダパグリフロジン)ジャディアンス(エンパグリフロジン)
薬の分類SGLT2阻害剤SGLT2阻害剤
特徴腎臓・心不全にも適応あり心血管イベントの死亡リスク低下に強み
体重減少効果約2〜3kg減少約2〜3kg減少
副作用尿路感染症・脱水・ケトアシドーシス尿路感染症・脱水・ケトアシドーシス
適している人糖尿病+心不全/腎臓病糖尿病+心血管リスクが高い人
費用目安保険適用:数千円/月
自由診療:1〜1.5万円
保険適用:数千円/月
自由診療:1〜1.5万円

まとめ

  • フォシーガとジャディアンスはどちらも 体重を2〜3kg減らす中程度のダイエット効果 を持つ。
  • 違いは「得意分野」:
    • フォシーガ=腎臓・心不全に強い
    • ジャディアンス=心血管リスク低下に強い
  • どちらも副作用として尿路感染症・脱水に注意が必要。
  • ダイエット目的だけでなく、「糖尿病+合併症予防」という文脈で使われることが多い。

👉 どちらを選ぶべきかは 持病・体質・リスク因子によって変わるため、必ず医師と相談 が必要です。


参考文献

※1:Zinman B, et al. “Empagliflozin, Cardiovascular Outcomes, and Mortality in Type 2 Diabetes.” N Engl J Med. 2015.
※2:Wiviott SD, et al. “Dapagliflozin and Cardiovascular Outcomes in Type 2 Diabetes.” N Engl J Med. 2019.
※3:厚生労働省 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「SGLT2阻害剤 添付文書」
※4:日本糖尿病学会「SGLT2阻害薬の適正使用指針」


免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の治療法や薬を推奨するものではありません。
薬の使用にあたっては必ず医師の診断を受け、指導に従ってください。
個人の健康状態や治療効果を保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。

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